カテゴリ:熊野古道( 14 )
熊野古道、福勝寺裏見の滝と文化的景観
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運良く見ることができた裏見の滝。行場であったとも。
Canon EOS 5D/EF28-70mm F2.8L USM 28mm
ISO800・f10.0・1/25


熊野古道のルートからは少し離れるが、海南市下津町に福勝寺を訪ねた。
弘法大師空海の開基と伝わり、藤白坂の下りをそれた先、
みかん畑の中に建つ古刹だ。

ここにはその名の通り、流れを裏側から見ることができる裏見の滝がある。
古くから修験道の行場であったようで、滝裏の岩屋には祠などがあり、
滝壺を覗いてもいかにもといった雰囲気だ。
よく枯れることから、古くは雨乞いの祈祷対象にもなっていたそうだ。
今も大雨の後にしか流れはない。
これまで機会に恵まれなかったが、
今回は昨日の雨に期待しつつ世界遺産マスターの仲間と向かったのだ。

運が良いとはこのことかもしれない。
思わず歓声を上げた程、滝は予想外に勢いよく流れており、
ちょうどお祀りの日でもあったのである。

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般若心経を上げる地元の人々。これも文化的景観の一つのかたちだろう。
Canon EOS 5D/EF28-70mm F2.8L USM 39mm
ISO1600・f6.3・1/15


岩屋で般若心経を上げるのは、雨乞いの伝統だろうか。
それとも、ここが修験道の行場であったことの名残だろうか。
いずれにしても古来より続く御滝信仰、自然崇拝の様子には違いない。

紀伊路は世界遺産の登録地ではないが、
熊野古道にはこうした文化的景観と呼べる風景がたくさんのこされている。
思いがけない巡り会いと、人々の息遣いを感じる道なのだ。

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岩屋のコケ。反射する光の具合が美しかった。
Canon EOS 5D/EF28-70mm F2.8L USM 70mm
ISO1600・f2.8・1/25



岩屋山 福勝寺
和歌山県海南市下津町橘本
JRきのくに線加茂郷駅よりタクシー・駐車可能


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by scotchdesign | 2009-04-26 23:42 | 熊野古道
熊野古道、道標あれこれ
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比較的新しい有田川、宮原渡し場跡近くの道標。
Canon EOS 5D/TAMRON 90mm Macro 90mm
ISO100・f5.0・1/1000


熊野古道を歩くと、いたるところで道標を目にする。
ほとんどが四角柱で、各面が方角と行き先を示しており、
現在の平面的な案内板よりもよほど機能的で、分かりやすくできている。

ところで道標は建立された時代によって表記が異なるのがおもしろい。
“熊野古道”とは1977年に文化庁が指定してからの名称で、
それ以前は“熊野街道”や“小栗街道”と呼ばれていた。
“熊野道(くまの道)”もしくは“熊野参詣道”と表記することもある。

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糸我稲荷神社前の道標。江戸時代中期のものだろうか。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO320・f3.2・1/1000


紹介する4本はいずれもみかんと醤油で有名な有田と湯浅の間、
糸我峠を中心にして建っており、距離は約7Kmと短い区間。
しかし、それぞれ大きさも雰囲気も全く違う。

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糸我峠の登り口に建つ道標。深い彫が印象的だ。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO100・f14.0・1/60


個人的には湯浅町内の道標のデザインに惹かれる。
1838年頃のものだということだが、
矢印のマークといい文字の大胆さといい、とってもお洒落だ。
歴史的には蘭学が流行り、諸外国が積極的に日本に接触を始める頃。
道標ひとつにもそんな時代の空気が反映されているのかもしれない。

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湯浅の道標、高さは2mを超える。確かに右に行けば紀三井寺だか、直線距離でも25Kmはある。
Canon EOS 5D/TAMRON 90mm Macro 90mm
ISO250・f7.1・1/100


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by scotchdesign | 2009-04-08 18:20 | 熊野古道
なにわの古道はディープな大阪だった
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大阪市内を走るチンチン電車。昔は親父に連れられてよく乗った。
Canon EOS 5D/EF28-70mm F2.8L USM 60mm
ISO250・f7.1・1/400


久しぶりに連休らしい休みを過ごした。
祝日の金曜は大阪市内の熊野古道散策、土曜は友人と、
彼も世界遺産マスターなのだがカメラの練習に下津の長保寺へ出かけた。
そして日曜日はデザイン仕事をいくつかと、2日分の写真の整理だ。

大阪市内の古道散策は予定していた距離の半分程しか進まなかったが、
そのかわりにディープな“なにわ”を堪能した。

具体的には大阪市営地下鉄谷町線・京阪天満橋駅から一路南へ。
途中、平安時代の地理を把握するために市立博物館に立ち寄り、
オモチャの問屋街として有名な松屋町にて老舗の大阪鮨を堪能する。
四天王寺で古物市をひやかし、露店を物色。
チンチン電車を2駅だけ乗り、帝塚山の万台池で日が暮れた。

詳しくは後日として、古道から外れての寄り道も含めて楽しい一日となった。

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by scotchdesign | 2009-03-23 11:57 | 熊野古道
大阪府の熊野古道、桜の頃に歩きたい紀伊路
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山中渓の紀伊路(紀州街道)
Canon EOS 40D/EF50mm F1.8 50mm
ISO160・f4.5・1/1600


現在の熊野参詣道(以下熊野古道)は一部を残し、
その多くが一般道や農道となっている。
特に京都〜和歌山市内、それに紀北では一見当時を偲ぶのは難しい。

しかし路傍の石仏や道標に目をやれば間違いなくそこが熊野古道であり、
参詣者が歩いた祈りの道であったと気づかされる。

写真は大阪府の最南端、JR山中渓駅の付近の旧山中宿だ。
庄屋屋敷や建物の様子が江戸時代までの宿場町の佇まいをよく残しており、
これからの季節は特に桜が美しい。

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左:旧庄屋屋敷。規模から当時の賑わいを推察できる。
右:旅行者を見守る道祖神。

Canon EOS 40D/EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM 10mm、18mm
ISO160・f5.6・1/1000、ISO160・f4.5・1/250



山中渓の紀伊路(紀州街道)
JR阪和線山中渓駅すぐ
お花見の頃か、祭礼の季節に散策したい


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by scotchdesign | 2009-03-14 18:59 | 熊野古道



現在27才。和歌山県世界遺産マスターmikanagiの写真とデザイン、紀伊山地の霊場と参詣道。そしてお酒のこと。Scotch designはとあるプロジェクト名。
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