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崔嵬嶮岨、湯浅に残る石畳の峠道
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2007年の鹿ヶ瀬峠。他は2009年以降の写真である。何度でも訪れたい道だ。
Canon EOS Kiss Digital N/EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM 10mm
ISO200・f5.6・1/40


このブログでは熊野古道らしい写真をこれまでほとんど掲載していない。
"らしい"とは多くのガイド、写真集で紹介されてきたような石畳の道の事だ。

以前の僕もそうであったが、
どうせ熊野古道を歩くのなら、石畳道をと思うのが普通ではないだろうか。
状態の良い石畳道は本宮近辺の中辺路や那智山、
また三重の伊勢路などの世界遺産登録地域に多く残っている。
しかし、いずれもアクセスなどがネックとなっている方が多いように思う。

そこでお勧めしたいのが大阪方面からも比較的近い湯浅の鹿ヶ瀬峠だ。
入門としてはやはり海南駅からの藤白峠ルートであると思うが、
古道らしさであれば圧倒的にこちらを推したい。

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摩耗はしているが判読可能な徳本上人名号碑。道標も兼ねており右が熊野古道である。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO200・f4.5・1/200


峠の湯浅側、前半はコンクリートの急な坂が続く。
平安時代より崔嵬嶮岨(さいかいけんそ:ごつごつとけわしい)と呼ばれ、
紀伊路の最難所であったのも納得である。
頂上付近では茶屋跡の広場や石垣の跡が見られ、賑わいを偲ぶことができる。
そして御坊側の下りは約500メートルに及ぶ石畳の綺麗な古道が続くのだ。

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左:地道やコンクリートとはまた違う踏み心地。
右:石畳で下りやすくとも適度な休憩が大事だ。

Canon EOS 5D/TAMRON 90mm Macro 90mm
ISO640・f3.5・1/125、ISO100・f3.5・1/100


正確には503メートルの石畳は和歌山県日高郡日高町指定の文化財であり、
現存する古道中でも有数の長さとされる。
ひょっこり旅装の平安貴族が出てきそうな雰囲気で、
1枚目の写真のように天気の良い日は本当に緑が美しい。

世界遺産に指定されていないのは残念であるが、
紀伊山地の霊場と参詣道の重要な構成要素であることは言うまでもない。
今後の調査結果によっては追加指定の可能性もあると聞いている。

歩く際には湯浅から紀伊内原までを1つのルートとして考える。
石畳道以外にも王子社跡や道標、石仏など見所が多いのも嬉しい道である。

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峠から先はのどかな田園風景の中を歩む。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO200・f7.1・1/1250



熊野古道鹿ヶ瀬峠ウォーキング
JR紀勢本線湯浅駅〜同線紀伊内原駅
湯浅駅へはJR阪和線天王寺駅より特急にて約1時間15分


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by scotchdesign | 2010-05-23 23:43 | 熊野古道
飾らずに透明感を引き出す
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露出オーバー気味のハイキーな仕上がり。
Canon EOS 5D/EF28-70mm F2.8L USM 70mm
ISO100・f3.2・1/200


これも久しぶりにカメラの事である。
先日、僕が普段カットをお願いしているサロンのカットモデルを
撮影することとなった。

モデルさんもお店のお客さんであるとのこと。
用途はカットスタイル提案チラシのメインイメージで、
ナチュラルな雰囲気を引き出して欲しいとの依頼である。
さわやかで涼しげな透明感がテーマとあって、
色味は薄く背景も大きくボカし飛ばすように心掛けた。
結果、全体的に露出オーバー気味のハイキーな仕上がりとなっている。
カットワークを見せるサロン広告用であるから構図もトリミングが前提で、
あくまで自然体を大事にした撮影だ。

デジタルは標準的な設定で撮ると固い画像となりやすく、
良い意味での緩さを出すのに苦労することがある。
そこで解放付近の柔らかさに定評のあるレンズを用い、
ピントもほんの少し、気持ち瞳より手前にわざと外している。

瞳ジャスピンでは目の印象が強くなりすぎるのだ。
ただし失敗すれば途端に顔がぼやけてしまうので注意が必要でもある。

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左:海辺の風でスタイルは乱れているが、表情はこの日ベスト。
右:スタイル紹介用の横カット。

Canon EOS 5D/TAMRON 90mm Macro 90mm
ISO100・f3.5・1/800、ISO100・f3.5・1/640


今回多用したTAMRON 90mm Macroは素直な描写が魅力的なレンズだ。
マニュアルが前提のマクロレンズとはいえ、オートフォーカスは恐ろしく迷い、
ピントリングも敏感と難有りだが、表現力は有数ではないだろうか。
90mmの焦点距離も近すぎず、遠すぎずと使いやすい。

純正のEF28-70mm F2.8L USMも旧型ではあるが独特の質感が得られる。
デジタル対応となったEF24-70mm F2.8L USMのより描写は甘くとも、
用途によってはまだまだ現役である。

モデルさんとは初対面だったが、スタイリストさんを含めみな年齢が近く、
スムーズに良い雰囲気で撮影を進める事ができたように思う。

ポートレート撮影では、最終的な撮影技術よりも
モデルさんとの距離感が最も重要であると僕は思っている。
光のコントロールやカメラの設定が済んでしまえば、
後はたくさん話をして、短時間であっても相手を知る努力をする。
そうすれば後はシャッターを切るだけだ。

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最近の楽しみはお昼の食べ歩きだそうだ。
Canon EOS 5D/EF28-70mm F2.8L USM 57mm
ISO100・f3.5・1/800


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by scotchdesign | 2010-05-20 23:28 | 写真 ・ カメラ
小辺路が見せる表情
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木陰で雪を被っていなかった弘法大師丁石道標。
Canon EOS 5D/EF70-200mm F4.0L USM 121mm
ISO200・f6.3・1/125


熊野古道の代表的ルートは中辺路周辺だが、
僕は居住地の関係で紀伊路、小辺路を中心とした活動をしている。
昨年12月末にも雪の古道撮影を目的に高野山へと上った。
既に高野龍神スカイラインは冬季通行止めの期間であり、
山内もタイヤチェーンが必要な程であった。

小辺路はスタート直後より約1000mと標高があるだけでなく、
熊野古道といえば森林とのイメージも大きいからだろうか。
冬季の様子はこれまであまり紹介されたことがないように記憶している。

今回は高野山金剛峯寺より大滝集落まで歩き、
大滝にて昼食後は元来た道を戻るつもりの計画であった。
防寒対策はもちろん、ペース配分も無理なく設定はしていたのだが、
初めての雪山歩行に実際は予想より大分難儀をした。

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左:高野山へと戻る途中、融け出した雫に輝く古道。
右:前回は新緑の回廊であった。

Canon EOS 5D/EF70-200mm F4.0L USM 97mm、70mm
ISO200・f10.0・1/100、ISO100・f7.1・1/60


行き帰り共に他の歩行者と出会うこともなく、
鹿の足跡だけが点々と続く新雪の世界遺産登録地はとても美しかった。
しかし深く沈み込む雪は足への負担が大きく、滑らないかと神経も余計に使う。
時間のロスがあまりにも大きかったのだ。

結果的に御殿川鉄橋にて昼食をとり引き返すことにした。
そこから先の急坂は凍結しており、下りの危険回避を優先したのだ。
もう一息の地点であったのに残念である。

実は1カ所小規模な土砂崩れが発生しており、
帰宅後すぐに世界遺産センターに巡回結果を報告した。
この復旧対応がすばらしく、翌日にはもう土砂の除去が行われたそうである。

気軽にお勧めはできないが、
熊野古道小辺路が持つ表情の1つとしては大変魅力的であった。

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あいにく笠は持ち合わせていない。
Canon EOS 5D/EF70-200mm F4.0L USM 106mm
ISO250・f5.0・1/640


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by scotchdesign | 2010-05-16 02:47 | 熊野古道
Around the Kii Mountain Range 2
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僕のデスクトップ、果無集落の水田。
Mac OS X 10.4.11・Canon EOS 5D/EF20mm F2.8 USM 20mm
ISO100・f9.0・1/250


およそ半年ぶりの記事更新である。
業務が多忙であったのと、体調がすぐれなかったことによるのだが、
何よりもサボリ癖がついていたことをお許し願いたい。

この間、記事にはできていないが多くの道を歩いている。
昨年は大阪市から和歌山県田辺市までの紀伊路全域。
高野山より奈良県十津川村までの小辺路、
今年に入っては十津川村から熊野本宮大社までの残り区間を
先日5月8日(土)に歩ききった。
その他、ウォーキングイベントの応援や私的な語り部活動も行っている。

それに伴い、多彩な古道の表情を撮影することができた。
掲載した私のデスクトップ壁紙もその1つであるが、
それら写真は古道と共に順次紹介する予定である。

また、ブログの再開にあたりコンテンツ内容を一部見直し、
より紀伊山地についての記事を重点的に掲載することとしたい。
削除した記事へのコメントをくださっていた方々には、
どうかご容赦をいただければと思う。
コメントについてはスパムも多く、不本意ではあるが承認公開制とする。

古道歩きの成果をお伝えする新たな方法についても模索中であり、
あらためて紀伊山地の魅力をお届けすることができればと考えている。

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by scotchdesign | 2010-05-15 13:06 | 紀伊山地の霊場と参詣道
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Around the Kii Mountain Range -世界遺産の写真-

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2010年5月15日・2011年3月16日改定
Around the Kii Mountain Range -世界遺産の写真-
mikanagi

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by scotchdesign | 2010-05-15 09:35 | ※写真の使用等について



現在27才。和歌山県世界遺産マスターmikanagiの写真とデザイン、紀伊山地の霊場と参詣道。そしてお酒のこと。Scotch designはとあるプロジェクト名。
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