三重県の世界遺産と伊勢路
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伊勢路は早くから保全活動が進められたこともあり、美しい景観を有している。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO400・f2.8・1/30


しばらく世界遺産についての話題がなかったので、
6月に世界遺産マスター関係者と行った伊勢路の紹介をしたいと思う。

和歌山県内、奈良県とは違い普段なかなか行くことのない三重県だが、
古道の保全や地域の取組は3県中最も進んでいる。

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伊弉冊尊(イザナミノミコト)を葬ったと伝わる花窟神社。
古代の磐座・巨岩信仰の名残といわれている。

Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO400・f16.0・1/100


当日は生憎の天気ではあったが、濡れた美しい熊野古道伊勢路や、
那智の滝信仰とならび文化的景観の最たる例である花窟神社を
見学することができた。

午後からは三重県立熊野古道センターにて、
センター長の花尻先生に三重県の世界遺産への取組に関する説明を受け、
保全活動への思いをあらたにした一日であった。

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産田神社にて。遠く狛犬の見つめる先は浜街道、七里御浜だ。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO200・f3.2・1/800


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# by scotchdesign | 2009-09-18 23:46 | 紀伊山地の霊場と参詣道
ノーファインダー
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水田に片腕だけを突っ込んで。本当はもっと稲穂が入ることを狙っている。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO100・f18.0・1/320


デジタルでもフィルムでも、一眼レフカメラは基本的にファインダーを
覗いて撮影するものだ。

ところがあまりに地面すれすれで撮影する場合や、
限界まで引きたい時には身体が入り込むスペースが無いことも多い。
そんな時、僕はファインダーから目を離しだいたいの当たりで撮影する。

もちろんスペース的条件が厳しい場合に採る最後の手段ではある。
しかしカン頼みの結果イメージ通りでなくとも、
思いがけない写りとなることもあり、これがなかなか楽しいのだ。

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超広角のゆがみを嫌い、24mmで楠の大きさを地面すれすれより表現しようとした。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO400・f13.0・1/25


どうせならそんなことをせず、最初からライブビューを
搭載している機種にすればよいという話もある。

確かにそうだが、やみくもにノーファインダーで撮っている訳でもなく、
デジタルとなって失敗写真を撮る可能性が低い中、
諦めそうな場面でどう写るか分からない。
でも、とにかく撮ってみる。

そんなユルイ雰囲気が好きなのだ。

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8月15日の東大寺大仏殿。暗く人も多いとファインダーに集中するのは危険なこともある。
Canon EOS 5D/EF28-70mm F2.8L USM 28mm
ISO1600・f2.8・1/40


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# by scotchdesign | 2009-09-13 21:46 | 写真 ・ カメラ
2009年5月30日(土)、熊野古道・小辺路1日目(未校正)
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御殿川の手前、高野槇の小辺路をゆく。
Canon EOS 5D/EF70-200mm F4L IS USM 180mm
ISO200・f7.1・1/500


熊野古道は大きく紀伊路、中辺路、大辺路、伊勢路、小辺路、
そして大峯奥駈道に分けることができる。
その内、小辺路の踏査を紀伊路の南下と並行してスタートさせた。
小辺路は高野山と熊野本宮の聖地を最短距離で結ぶ。
大部分が世界遺産登録地であり、1000m級の山々を越える険しいルートだ。

5月30日(土)に歩いたのは高野山から奈良県野迫川村の大股まで。
高野龍神スカイラインや林道によって、古道が失われた部分などは
サポート隊に車での回送をお願いしている。
なお、参加者はサポート隊も含め全員が世界遺産マスターだ。

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左:金剛三昧院多宝塔、国宝だ。
右:小休憩をとった薄峠の道標。


9時に高野山内を出発し、まずは金剛三昧院から女人道を轆轤峠に上がる。
本来は金剛峯寺正面から道があったのだが、
現在そこは高野山大学の敷地となっている。

女人道と分岐後、しばらくは小辺路を拡張した林道を進み、
世界遺産登録地に入った後は下り道が続く。
途中薄峠の道標で小休憩をとった。

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左:放棄されてそうは経っていないであろう畑。
中:小さな墓地の脇に5体の地蔵。
右:御殿川にかかる鉄橋。


高野槇の林を抜け、集落もしくは畑の跡に入る。
この辺りでは高野山で利用される、高野槇の栽培を伝統的な産業としているそうだ。
墓地脇の地蔵に別れを告げ、さらに道を下り御殿川を渡った。
そこで鉄橋の立派な造りに少々驚く。

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左:馬も転がったという急坂。
中:大滝集落手前、道標の本宮は遥か先。
右:休憩所でお昼をとる。やはり古道歩きにはおにぎりだ。


橋を渡ればすぐにコンクリート舗装された急坂となっており、
上りきった先が大滝集落だ。
回送車で先回りしていたサポート隊と合流し、昼食をとった。
ここでは土地の方々が休憩所やトイレに土地を提供してくれている。
おかげでゆっくりと休息を取ることができた。ありがたいことである。

大滝集落を出発後、高野龍神スカイラインに行き当たるまでも世界遺産の道である。
状態の良い路面と、こちらでも高野槇の植林が目に付いた。

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左:世界遺産登録地であるだけあり、良い道であった。
中:急に視界が開け、スカイラインに合流する。
右:スカイライン建設時に資材置き場となった茶屋跡。


スカイライン合流後2Km程は道が失われており、回送車で移動している。
途中茶屋の跡地という広場に立ち寄る。
橋のたもと、奥からわずかに道らしき筋があるのが分かるだろうか?

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左:高野山との関係深い立里荒神社遥拝鳥居。
右:ドライバーが気づくことはないのだろう。


古道に戻る手前には荒神遥拝鳥居と地蔵がある。
これらは本来、先程の広場の奥、失われた古道にあったものを移動したそうだ。

スカイラインと分かれてから緑の気持ち良い古道を水ヶ峰集落跡まで上る。
旅籠が並んでいた道筋の防風林が印象深い。
冬季のの厳しい積雪と強い風の影響だろうか?
本来は真っ直ぐに伸びる杉がぐにゃぐにゃと枝分かれしているのだ。

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左より、水ヶ峰集落跡の防風林に道標地蔵、そして修験道に関係する碑。

そこからしばらくして林道タイノハラ線と合流後は飛びとびの古道を歩き、
舗装区間は回送車に乗っている。
途中見事なブナやミズナラの林があった。
ここに古道が残っていたならどんなに豊かな表情を見せてくれただろうか。

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紀伊路とはまったく異なる高地の植生。

遠くに雷鳴を聞いたため、タイノハラ線沿いはペースを上げて歩いている。
途中いくつかの地蔵があるが、どうやらスカイラインで見たものと
同じ作者ないしは寄進者のものらしい。

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それぞれの道標地蔵を見比べていただきたい。

非常に急な坂道を40分程下りきり、奈良県野迫川村大股に着き行程終了。
次回の難所となるであろう伯母子峠を眼前に見つつ回送車に乗った。


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左:この先でもう1度タイノハラ線に出た後、最後の下りとなる。
右:大股すぐ手前の素朴な地蔵。


40分程で戻った高野山内は夕立になっていた。
もう少し遅ければ濡れながらの下り坂となっていたかもしれない。

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次回はここから伯母子峠を越え、奈良県十津川村を目指す。

なお、FIO PROJECTにおいてこれらの写真を見た川合ユーキ氏が
熊野古道をテーマにした曲“儚-ヒトノユメ-”を書いているので紹介しておく。

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# by scotchdesign | 2009-06-19 23:19 | 熊野古道
熊野古道に見る景色
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熊野古道に面した地蔵尊。日限地蔵尊にも劣らない存在感があった。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO1250・f6.3・1/40


熊野詣に直接関係はなくとも、古道では様々な祈りの景色に出会う。
そんな中で先日歩いた海南市から日限地蔵尊を紹介したい。

日限地蔵“ひぎりじぞう”とは決まった日に参拝することにより
ご利益があるとされる地蔵尊で、こちらでは毎月24日がその日にあたる。
日限地蔵尊は撮影不可であったが、お堂には多数の堤燈が下がっており、
篤く信仰されていることのよくわかる立派なものであった。

写真の地蔵尊は山門の石段の下、古道に面して建っている。
僕が訪れた時、線香の充満する中を老婆が一人熱心に般若心経を唱えていた。
線香のヤニで黒光りする像はそれ程古いものではない。
しかし、これまで一体どれ程の人々が祈りをささげてきたのだろうか。
その姿に生きた信仰の持つ力を感じた。

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ヤニで黒くなった姿に圧倒される。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO500・f4.5・1/25


地元の方によれば7月24日には万燈会が催されるというから、
ぜひもう一度訪ねてみたいと思っている。


浄土寺 日限地蔵尊
和歌山県海南市鳥居284
JRきのくに線海南駅よりタクシー・和歌山バス日限下徒歩すぐ・参拝者用駐車場有


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# by scotchdesign | 2009-06-04 22:21 | 熊野古道
みかんの花香る熊野古道と伏原の墓
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柑橘類の香りが清々しい古道。今は蜜柑畑の農道となっている。
Canon EOS 5D/TAMRON 90mm Macro 90mm
ISO320・f10.0・1/250


大阪から熊野古道を南下する旅はこれまで4日間。
大阪市は天満橋から、泉南市の和泉砂川まで約55Kmを踏破している。

本来ならいよいよ和歌山県へと歩みを進める予定だったが、
5日目となった23日(土)は有田みかんの開花に合わせ、
海南市から有田市のルートに先回りをした。
この旅では、歩いたことのある部分も改めて辿ることにしているのだ。

そのみかんの花だが、ベストシーズンからは少し遅かったようだ。
拝の峠北側の斜面にはいくらか残っていたものの、全体的には既に散った後。
それでも十分に柑橘類の甘い香りは堪能することができた。

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途切れることなく今も祭祀が続く伏原の墓。僕も手向けだけはわすれない。
Canon EOS 5D/EF50mm F1.8 50mm
ISO250・f6.3・1/125


このルートの終わり近く、有田市宮原には“伏原の墓”と呼ばれる史跡がある。
これは熊野詣の途中で行き倒れた旅人の墓石や供養碑などを
近隣から一箇所に集めたものである。

今でこそハイキングや観光目的で歩かれる古道だが、往時は命がけの旅であった。
皇族貴族とは異なり、庶民は病人や女性でも単独での旅が多く、
みな着物の袖に行き倒れた際の供養費を縫い付け熊野を目指したそうだ。

熊野詣は行程それ自体が修行であり、参詣者は尊い存在とされていた。
そこで、僧侶に施しをするのと同じように街道沿いの集落では彼らをもてなし、
行き倒れた者は貴賎を問わず手厚く葬ったのである。

現在でもその習慣は残っており、地域の方々は古道を歩く人に優しく、
伏原の墓を始めとする史跡にも花が絶えることはない。

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# by scotchdesign | 2009-05-28 16:14 | 熊野古道



現在27才。和歌山県世界遺産マスターmikanagiの写真とデザイン、紀伊山地の霊場と参詣道。そしてお酒のこと。Scotch designはとあるプロジェクト名。
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