地名に見え隠れする熊野
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何気ないコミュニティバスのバス停だが
Canon EOS 5D/TAMRON 90mm Macro 90mm
ISO200・f6.3・1/800


何度か書いてはいるが、熊野古道はルートや区間で随分と表情が異なる。
大阪府下の場合ほぼ全区間が一般車道となっており、
何気なく通れば、そこがかつての街道だとは気が付かないだろう。

反面、注意深く見渡せば随所に旧街道の面影を見いだすこともできる。

写真のバス停は大阪府貝塚市王子で見つけた。
この辺りにあったとされる、近木王子にちなんだ地名ではないかと思われる。
地区には後鳥羽上皇の熊野御幸にまつわるエピソードも伝わっており、
間違いはないだろう。
何気ないバス停も、そこから往時へのイメージが広がるからおもしろい。

歩くことで見えてくることもある。
時代の積み重ねや、時々の祈りに触れて歩く道。
最近、熊野古道とはそんな道だと思いを新たにしている。

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立派な屋敷の残る泉州の古道を歩く。
Canon EOS 5D/TAMRON 90mm Macro 90mm
ISO320・f4.5・1/2000


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# by scotchdesign | 2009-05-22 21:31 | 熊野古道
熊野古道、藤白坂と拝の峠
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古い町並みの中、急な拝の峠を登る。
RICOH GR DIGITAL II/GR LENS F2.4 5.9mm(28mm)
ISO80・f4.0・1/800


昨日は中学時代の仲間と熊野古道、紀伊路を歩いた。
ルートは古道の入門とも言える祓戸王子から山口王子まで。
駅ではJRきのくに線・海南駅から同・紀伊宮原駅までの約14.5Kmの区間。
途中、藤白坂と拝の峠、2つの峠を越える。

どちらも世界遺産には登録されていないが、古道の雰囲気は十分だ。
峠道以外では数ある王子社の中でも特に格式の高い五躰王子の一つ、
藤代王子(藤白神社)に旧家の多く残る町並など、
見所となる史跡も多くおすすめである。

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左:土道に竹林が気持ちの良い藤白坂。
右:舗装はされているが、見晴らしの良い拝の峠

RICOH GR DIGITAL II/GR LENS F2.4 5.9mm(28mm)
ISO80・f2.4・1/55、ISO80・f4.5・1/1300


今回は案内が中心で写真はあまり撮れていないこともあり、
ルートの詳しい紹介はいずれと考えているが、
何度も歩きたい紀伊路を代表する古道だといえるだろう。

それにしても、やはり古くからの仲間が世界遺産に興味を
持ってくれるのは嬉しいものである。
それぞれ仕事や勉学の良い気分転換としてくれたようで、
定期的な熊野古道の続きと共に、高野山方面の案内も計画することとなった。

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左:頂上でお昼と聞けば自然足も軽くなる。
右:よくあるパターンだが、記念撮影を撮影。


途中観光バス7台分のツアー客には驚いたが、
ゆっくりしつつも約6時間で予定より早く紀伊宮原駅に到着。
天候にも恵まれた気持ちの良い1日であった。

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# by scotchdesign | 2009-04-30 23:56 | 熊野古道
熊野古道、福勝寺裏見の滝と文化的景観
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運良く見ることができた裏見の滝。行場であったとも。
Canon EOS 5D/EF28-70mm F2.8L USM 28mm
ISO800・f10.0・1/25


熊野古道のルートからは少し離れるが、海南市下津町に福勝寺を訪ねた。
弘法大師空海の開基と伝わり、藤白坂の下りをそれた先、
みかん畑の中に建つ古刹だ。

ここにはその名の通り、流れを裏側から見ることができる裏見の滝がある。
古くから修験道の行場であったようで、滝裏の岩屋には祠などがあり、
滝壺を覗いてもいかにもといった雰囲気だ。
よく枯れることから、古くは雨乞いの祈祷対象にもなっていたそうだ。
今も大雨の後にしか流れはない。
これまで機会に恵まれなかったが、
今回は昨日の雨に期待しつつ世界遺産マスターの仲間と向かったのだ。

運が良いとはこのことかもしれない。
思わず歓声を上げた程、滝は予想外に勢いよく流れており、
ちょうどお祀りの日でもあったのである。

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般若心経を上げる地元の人々。これも文化的景観の一つのかたちだろう。
Canon EOS 5D/EF28-70mm F2.8L USM 39mm
ISO1600・f6.3・1/15


岩屋で般若心経を上げるのは、雨乞いの伝統だろうか。
それとも、ここが修験道の行場であったことの名残だろうか。
いずれにしても古来より続く御滝信仰、自然崇拝の様子には違いない。

紀伊路は世界遺産の登録地ではないが、
熊野古道にはこうした文化的景観と呼べる風景がたくさんのこされている。
思いがけない巡り会いと、人々の息遣いを感じる道なのだ。

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岩屋のコケ。反射する光の具合が美しかった。
Canon EOS 5D/EF28-70mm F2.8L USM 70mm
ISO1600・f2.8・1/25



岩屋山 福勝寺
和歌山県海南市下津町橘本
JRきのくに線加茂郷駅よりタクシー・駐車可能


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# by scotchdesign | 2009-04-26 23:42 | 熊野古道
1:1フォーマット
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雨の中、自宅前にて
RICOH GR DIGITAL II/GR LENS F2.4 5.9mm(28mm)
ISO80・f2.4・1/380


GR DIGITAL IIには、1:1フォーマットでの撮影モードがある。
リコーのサイトでは“中判カメラで身につけた構図感覚”と書いているが、
フィルム経験がない僕はもちろん、中判や大判カメラも触ったことはない。
そもそも正方形の写真自体を友人のポラロイド以外は、
何年も見ていなかったのではないだろうか。

そんな訳で購入前には興味がなかった1:1フォーマット。
しかし設定を試していくうち、意外にも新鮮な感覚を気に入ってしまい、
このところGR DIGITAL IIは常にこの設定となっている。

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カメラのクセは掴めてきたが、縦撮りも横撮りもないので表現に苦労している。
RICOH GR DIGITAL II/GR LENS F2.4 5.9mm(28mm)
ISO80・f2.4・1/400、ISO80・f4.0・1/75


写りのクセやシチュエーションの得手不得手は掴めてきている。
操作でも迷いはなくなってきた。

ただ、やはり正方形で構図を切り取るのは難しい。
気を抜くとすぐにアクセントのない写真となってしまう。
いつも持ち歩けるコンデジでは手軽にスナップを撮りたいと考えていたのが、
普段よりも構図を考え込むことになるとは思わなかった。

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# by scotchdesign | 2009-04-25 23:58 | 写真 ・ カメラ
黄昏の世界遺産、高野山
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厳かなイメージが伝わるだろうか。。。
Canon EOS 5D/EF24mm F2.8 24mm
ISO160・f13.0・1/50・トワイライトフィルター レッド


根本大塔は毎夜ライトアップされる。
暗闇に浮かび上がる朱色の大塔も美しいが、
黄昏時の静けさを表現するために今回はあえてライトアップ開始前に撮影した。

車を壇上伽藍前駐車場に止め、中門跡より伽藍に入る。
既に人影もまばらで、夕日に照らされた大塔は遠く鐘の音以外は
静寂の中にあった。

夕暮れに根本大塔を撮影したのは初めてだ。
見た目より空が白くなるのを防ぐために、
トワイライトフィルターレッドを使用し全体の色調を赤紫に整えた。
このフィルターは出番こそ少ないが、
うまくはまれば厳かで、かつ幽玄な雰囲気を引き出してくれる。

結果は空の条件が良かったことが大きいのだが、
風景としては久し振りに手応えを感じる1枚となった。
これまで何度も挑戦した根本大塔でようやくといったところである。

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阿吽の仁王像。絞り開放にマニュアルフォーカスで金網をぼかしている。
Canon EOS 5D/TAMRON 90mm Macro 90mm
ISO640・f2.8・1/800、ISO250・f2.8・1/320


壇上伽藍では長居をせず、すぐに大門へと移動した。
こちらからは、沈みゆく夕日を正面に眺めることとなる。
そのせいか陰影が濃くなった仁王像も、力強さが強調されたようだ。

個人としては気に入った写真たちだが、いかがだっただろうか。
最近思うのは、僕の写真には黒い部分が多い。
撮影時はアンダー気味にするクセもあるし、
RAW現像では暗い部分の深みを活かすように調整しているからだろう。
しかし紀伊山地の霊場と参詣道を紹介する以上は、
和歌山を旅してみたいと思う、明るく楽しげな写真も撮らねばと思案している。

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5Dは浅い絞りで夕日を逆光気味に撮ると、レンズにかかわらずやわらかなボケ表現となる。
夕日に照らされる世界遺産シリーズもおもしろそうだが、この日の撮影はここまで。

Canon EOS 5D/TAMRON 90mm Macro 90mm
ISO250・f2.8・1/1000


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# by scotchdesign | 2009-04-21 08:00 | 高野山 ・ 天野



現在27才。和歌山県世界遺産マスターmikanagiの写真とデザイン、紀伊山地の霊場と参詣道。そしてお酒のこと。Scotch designはとあるプロジェクト名。
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